ホンネのおかね

空白期間を作ってはいけない!
生命保険を解約・乗り換えする際の注意点とは?

Topic

自身のライフイベントに合わせて「生命保険の見直し」をすることはとても大切です。
見直した際に、新しい保険に入り直す(乗り換える)ことも多々あります。

現在加入している保険を解約して、別の保険に乗り換える場合、注意が必要で慎重に行う必要があります。

本コラムでは、加入中の保険を解約するにあたってすべきこと、避けるべきこと、そして解約しないほうが良い場合など「保険の上手な解約・乗り換えのしかた」についてご紹介していきます。

Index

保険を解約する前にチェックすべきこと

生命保険商品は、常に新しい商品が発売されています。

例えば、医療保険の例を見てみましょう。
医療の進歩のおかげで入院が短期化したため、その後の通院期間が長くなる傾向に対応して、通院にも給付金を保証する医療保険が人気を集めています。

様々なライフイベントによる変化で、現在加入している保険では対応しきれない部分が出てきた時、保険の見直しはとても大切です。

仮にいま、加入している生命保険を解約して、新しい保険に乗り換える場合、事前にチェックして頂きたいことがあります。

それはどんなことなのか?さっそく見ていきましょう。

現在の年齢や健康状態を考慮する

現在の生命保険に加入した時は若かった、あるいは健康だったということはありませんか?
通常、生命保険は契約時の年齢が上がるほど保険料が上がります。
また、健康状態が悪くなっていると新しい保険に入れない場合もあるので、よく考えましょう。

特に医療保険や生命保険の場合、健康状態の告知が必要です。
告知内容に誤りがあると、保険金が支払われない場合がありますので、以下の点に注意しましょう。
・正確な情報提供:健康状態や過去の病歴を正確に告知。
・定期健診の受診:最近の健康診断結果を用意。

解約返戻金の確認

現在加入している保険を解約するとき、戻ってくるお金を「解約返戻金」と言います。
一般的に定期保険の場合はほとんど戻りません。

終身保険の場合、貯蓄性があるため、それなりの解約返戻金が期待できますが、解約や乗り換えのタイミング次第で低額となってしまいます。

現在加入している保険は、定期保険か終身保険か?
終身保険なら解約時の解約返戻金がいくらになるかを生命保険会社に確認しましょう。

予定利率の確認

「予定利率」は保険料を設定する上で基本となる基準の1つです。

生命保険の契約者から集めたお金は積み立てられ、運用されます。
運用から生じる利益を前もって予測し、一定の利率で保険料から割り引くとき、計算に使う利率のことです。

予定利率が高いと、それだけ運用から得られる収益が大きくなります。したがって割引率が高くなり、保険料が安くなります。
保険料が同額の保険なら、予定利率の高いものは低いものに比べて解約返戻金が高くなります。
この事からも確認することは重要です。

予定利率については、過去の記事も参考にされてください。
生命保険の予定利率って?

空白期間をつくってはならないのはなぜ?

生命保険を乗り換えるとき、現在加入している生命保険を解約する前に
「現在の年齢や健康状態を考慮すること」
「解約返戻金と予定利率を確認すること」
が大切とご説明させていただきましたが、もう1つ重要なポイントがあります。

それは「生命保険の空白期間=無保険状態をつくらない」ことです。
乗り換えるとき、保障が途切れないように気を付けることがとても重要です。

保険の契約は、申し込み→診査→保険料の払い込みの流れとなります。
この一連を経て、ようやく保険契約は成立します。

どこかが滞れば、そこで空白期間=無保険状態となります。
無保険状態のときは、何か困った状態に陥っても何の保証もないことになります。
生命保険の乗り換えでは、いま加入している保険の解約より、必ず新しく加入する保険の契約を優先させるべきです。

契約タイミングの調整

保険の切れ目がないように、以下のタイミングを調整することが大切です。

新しい保険の契約開始日
現在の保険が終了する前に新しい保険の契約が開始するように設定します。
解約手続きのタイミング
新しい保険の契約が確定した後に、現在の保険の解約手続きを行います。

専門的な知識を有するプロに相談してみよう

生命保険会社を変更するつもりがなければ、いま加入している保険会社の担当者、もしくはコールセンターに電話して相談してみましょう。

また「現在契約中の生命保険会社以外からも候補を探して、乗り換えたい」ということであれば、現在の生命保険に解約前に必要な確認を取った上で、契約内容がわかる書面を持参して、各社の取り扱いの多い保険ショップを訪ねて相談してみてください。

契約中の保険のメリットのほうが高ければ、良心的で公平性の高い保険ショップであれば、乗り換えはおすすめされないでしょう。
やたらと乗り換えを進めず「良い保険に入ってますね。この保険はこのままでいきましょう」「〇〇のタイミングで、もう一度検討しましょう」こういう言葉をかけてくれる方は信頼して良いでしょう。

上記以外では、特定の生命保険会社に属していないFPに相談するのも良いですね。
保険の見直しを考えて、自分で調べるのは良いことではありますが、専門的な知識を有するプロに相談するのが一番スムーズです。

まとめ

いま加入している保険を解約して別の保険に乗り換える際の注意点は、解約前の確認事項に加えて、空白期間をつくらないことも重要であるとお伝えしました。

最終的には担当者、もしくは専門家に相談することがベストだと思います。

解約した生命保険は元には戻せないということを第一に考えつつご自身に合った最適な保険選びをしてくださいね。