医療保険に女性疾病特約は必要？
最適な医療保険の選び方のコツを紹介
Topic
近年、女性に特化した保険商品が増えています。
特に20代、30代の女性は医療保険に「女性疾病特約」を付加する人も多くなってきています。
名前だけ聞くと、女性に優しい保険なのかなと思ってしまいますが、
そもそも、女性疾病特約とは何なのでしょうか？
また、女性にとって最適な医療保険とはどのようなものなのでしょうか？
本コラムでは「女性疾病特約は女性にとって必要なのか？」
また「女性にとって最適な医療保険の選び方のコツ」について、ご紹介していきたいと思います。
Index
「女性疾病特約」とは？
まず女性特有の病気とは何か挙げていきたいと思います。
妊娠関連では帝王切開といった異常分娩や、子宮外妊娠などの異常妊娠があります。
また、乳房・子宮など、女性にしかない部位に関する病、乳がん・子宮がん・子宮筋腫・卵巣のう腫なども上げられます。
「女性疾病特約」とは、上記のような疾病によって入院・手術を受けた際に給付金や一時金を受け取れる保険です。
一般的な医療保険においても上記のような疾病に関して、保険金を受けることは可能です。
しかし、女性疾病特約を付加すれば、通常の保険金＋αで給付金や一時金を受け取る事が出来ます。
現代は1/5の確立で帝王切開による出産がおこなわれているようです。
妊娠・出産の支出に関しては公的補助もありますが、女性疾病特約を付けていれば、さらに充実した保障が手に入ります。
また、日本人の死因として長らく1位に位置づけられている「がん」。
特に、乳房・子宮部位関連のがんは上位を占めつつあります。
こうした現実を考えると、女性疾病特約の必要性を感じる方は多いことでしょう。
女性疾病特約を付加するデメリット
女性疾病特約を付加するメリットをご説明しましたが、デメリットについてもお伝えします。
特約を付けるということは、付けないときより「支払う保険料が上がる」ということです。
保険会社にもよりますが、通常の医療保険に女性疾病特約を付加すれば、平均的に3割強ほどの上げ幅となります。
収入問題に加えて、多くの男女が生涯を独身で過ごす人が増えてきている現状などもあり、
低収入によって日々の生活に苦労している女性が多いという現実もあります。
そんな中、医療保険をかけるだけでも大変なのに、その上、女性疾病特約を付加することは、
多くの独身女性にとって非常に大きな経済的負担になる場合もあります。
結局何がいいの？
では、女性にとって最適な医療保険とは、どのような保険か考えてみたいと思います。
終身タイプか定期タイプか？
みなさんもご存知のとおり、保険には生涯、保険料を支払い続けていくタイプと、
限られた期間のみ保険をかける定期タイプがあります。
一般に終身タイプは人生の柱となるような保険です。
定期タイプはライフステージの変化に応じて見直しが必要な時に向きます。
女性は男性より平均寿命が長いので、終身タイプにおける保険料の負担は大きくなりがちです。
しかし、終身タイプは新商品が次々と登場し、各社力を入れているだけに、メリットのある商品がそろっていて魅力的です。
貯蓄性の高い商品には注意しよう
貯蓄性が高く、積み立てのように保険料を支払っていくことで、満期にまとまった保険金が受け取れるタイプと、掛け捨てタイプという選択肢もあります。
掛け捨てタイプはとにかく、保険料がリーズナブルというメリットがあります。
そして、貯蓄性の高い医療保険は、それほど商品が充実しているとは言いがたいです。
たとえば医療保険本来の機能である入院や手術での保障を受けた場合に、
満期保険金が減ってしまうなど本末転倒な面もあるため、内容をよく検討する必要があります。
貯蓄タイプの商品に関しては保障と保険金のバランスをみて選択してくださいね。
まとめ
「女性疾病特約は女性にとって必要なのか？」また「女性にとって最適な医療保険の選び方のコツ」について、ご紹介しました。
本当に良いと思う商品であれば、多少保険料は高めでも、終身タイプを選択する価値はあると思います。
女性疾病特約はあれば嬉しいですが、なくても入院・手術などの基本的な保障はされることと、
公的健康保険による高額医療費免除（基本、払い戻し）もありますので、無理してまで上乗せする必要はないかもしれません。
ご自身の経済的な問題など無理をしすぎないということを前提に、
自分にとって必要な保障を備えた医療保険をかしこく選んでくださいね。
