ホンネのおかね

残された家族を守る保険
収入保障保険の特徴や仕組みとは?

Topic

【収入保障保険】という生命保険商品をご存知でしょうか? 
「病気やケガが原因で働けなくなった際の保障みたいなものでしょ」という答えが返ってくることもありますが、「所得保障保険」と取り違える方が意外と多いんです。
両者には大きな違いがあります。

そして収入保障保険は「リーズナブルな保険料で残された家族(遺族)の生活を守ることができる」という、ありがたい保険商品です。
本コラムでは、そんな魅力的な「収入保障保険の特徴や仕組み」を中心にご説明していきます。

Index

「収入保障保険」とは何か?

まずは「収入保障保険」の特徴・仕組みについて解説いたします。

収入保障保険とは

被保険者が死亡・高度障害を負ってしまったとき、受取人の遺族が保険の契約期間が終わるまで、月々定額の死亡保険金を受給できる保険です。
一時金の形で、まとめて受給できるタイプもありますが一般的には年金タイプが主流です。一時金で受け取ることもできますが、その場合は金額が2割ほど少なくなるケースが多いです。

逓減(ていげん)タイプの保険商品

逓減とは、徐々に減っていくという意味です。
収入保障保険は、契約期間が進行するごとに受給できる年金総額は目減りします。
ですから、契約期間の終わり頃に被保険者が亡くなったときは、保険金はかなり少額です。
しかし、最低契約期間(1年・2年・5年など)が決められており、その分は受給可能なタイプも存在します。

逓減タイプだから保険料がリーズナブル

契約期間中いつ亡くなっても受給できる保険金額が同じ定期保険の場合、
ある程度高額な保険料を徴収できないと、生命保険会社は割りに合いません。
しかし、保険料が時とともに減るタイプの収入保障保険は保険料をリーズナブルに設定することが可能です。

死亡・高度障害時を負ったときだけ保障が受けられる

亡くなったときと、高度障害時を負ったときに絞り込まれた、掛け捨てタイプの生命保険商品です。
そのため、解約返戻金や満期保険金などがある商品はありません。

三大疾病特約が付加できる商品もある

死亡時以外にも三大疾病の「がん」「心疾患」「脳卒中」になった場合も保障される、三大疾病特約が付加できる商品もあります。
しかし、保険料は高くなりますので注意が必要です。

収入保障保険はどんな人に必要か?

収入保障保険についてご理解いただいたところで、収入保障保険はどんな方に必要で、またどんな方に不要なんでしょうか?

独身の方には不要

収入保障保険は「残されたご家族の生活を支える」というのが、主な役割になります。
したがって独身の方にはメリットがありません。

現役中、所得が多くて貯蓄や財産が豊かにある方には不要

収入保障保険は、主な稼ぎ手が亡くなったときに困ってしまう危険性が高いご家庭には必要ですが、現役中、所得が多くて貯蓄や財産が豊かにある方には不要でしょう。

子供が生まれたばかり、もしくはまだ幼い方には必要

奥さまだけならまだ単身で働いて生活していける可能性が高いですが、子供がいると生活費や教育費がかかるため、何らかの生活保障が必要です。
しかも、子育て中は使えるお金も限られますので、保険料のリーズナブルな収入保障保険はふさわしいでしょう。

自営・フリーランスの方には必要

自営業者やフリーランスの方で収入が安定的ではない方は、保険加入自体がしづらく、なかなか貯金も困難でしょう。そうした方にも収入保障保険ならおすすめできます。

収入保障保険と所得補償保険はどう違う?

さて、収入保障保険とよく似た印象を与える保険に「所得補償保険」があります。
2つの違いを把握しましょう。

収入保障保険

被保険者が死亡・高度障害を負ってしまったとき、受取人である残された遺族が保険の契約期間が終わるまで、月々、定額の死亡保険金を受給できる保険。

所得補償保険

病気やケガで働けなくなり、所得が途絶えたとき、所得を補償する保険。
前者は残された家族の生活が困らないようにする保険で、後者は被保険者自身が受ける保険です。
また、所得補償保険は所得に応じた保障なので、所得がないと加入できないですが、収入保障保険は無職でも加入出来る場合もあります。
また、所得補償保険は「補償」ですから、損保がおもに取り扱っている商品で、一般的に契約期間は1年単位。収入保障保険は生命保険会社の商品で、長期にわたる保障が約束されます。

まとめ

収入保障保険とはどのような保険商品で、どんな人に必要か?
そして、所得補償保険との違いについてご説明しました。
減るタイプの保険というところに引っかかる方もいるかと思います。
しかし、子供が大きくなり、独立すると、お金もかからなくなるので、それほどデメリットとも言いきれません。
また、その分、保険料がリーズナブルというのは非常に魅力的です。
既述ですが、小さな元手で大きな保障が得られる商品は、子供が生まれたばかり、もしくはまだ幼い方、自営・フリーランスで定収入がない方などにはおすすめの商品と言えるでしょう。ぜひご自身のライフスタイルに合った保険選びをしてくださいね。