ホンネのおかね

受け取る額が大きく違う!?
生命保険加入前に確認したい予定利率って?

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みなさんは生命保険の「予定利率」という言葉を聞いたことがありますか?
実は、この数字を知らずに生命保険を契約してしまうと、他社よりも受け取る保険金が少なくなってしまう可能性があります。
そこで今回は、生命保険加入前に確認すべき「予定利率」と「賢い保険の選び方」について解説します。

Index

予定利率とは?

予定利率とは、保険会社が契約者に約束する運用利回りのことです。

この利回りは、各保険会社が保険契約時に決めています。
一般的に、予定利率は契約時に定まり、途中で変更されません。
予定利率は、各保険会社のホームページなどで確認できます。

保険会社がどれだけの責任準備金を積み立てるべきか、そのために保険料をどれだけ集めるべきかを計算する上で、保険会社が想定する運用利回りが「予定利率」です。

予定利率の誤解

「予定利率が年利◯%」という表現を見ることがあります。
この表現は、誤解を招くことがあります。それは、投資信託の利回りと比較されるからです。
これらは性質が異なるものであり、保険商品と投資商品を同じ基準で評価することは避けるべきです。

予定利率を高利回りの商品と誤解しているケースも見受けられますが、実際には保険会社の運用方針や市場状況に大きく左右されます。

ブログやSNSで見られる「予定利率◯%は嘘だ」といった意見は、予定利率の本質を理解していないことが原因です。

予定利率と保険料の関係

予定利率が上がる時や下がる時、生命保険料にどんな影響があるのかをみていきましょう。

予定利率が高いと保険料が安くなる?

予定利率が高いと保険料が安くなります。
これは、運用利回りが大きくなり、必要な準備金を少ない保険料で積み立てられるためです。

反対に、予定利率が低いと保険料は高くなります。

同じ条件で同額の保険金を受け取る契約が2つあった場合、予定利率が高い保険は、低い保険よりも保険料が安くなります。

例えば、予定利率が3%の保険と1%の保険では、3%の方が毎月の保険料が安くなる傾向にあります。
これは、保険会社が3%の利回りを見込んで運用するため、少ない保険料でも必要な責任準備金を積み立てることができるからです。

一方、1%の予定利率では、同じ保険金額を支払うためにより多くの保険料が必要となります。

保険選びのポイント

予定利率を踏まえて、保険を選ぶ際のポイントをお伝えします。

①予定利率の確認

保険会社のホームページやパンフレットで予定利率を確認しましょう。
予定利率が高い保険商品は、保険料が安くなる可能性があります。

②比較検討

複数の保険商品を比較し、保障内容や貯蓄性、保険料負担のバランスを見極めましょう。

③保険代理店や専門家の意見を活用

保険代理店やファイナンシャルプランナーに相談することで、より適切な保険商品を見つけることができます。
専門家の意見を参考に、自分のニーズに合った保険を選びましょう。

④経済状況の変化に対応

経済環境が変わると予定利率も変動するため、定期的に保険の見直しを行うことが大切です。
現在の保険が最適かどうかを確認し、必要に応じて新しい保険商品に切り替えることも検討しましょう。

まとめ

保険には「経済的な保障を確保する」という一番の目的があります。
この点では、他の金融商品にはない特徴を有しています。

予定利率は市場環境に応じて変動することがあります。
経済環境が変わると、保険会社も予定利率を見直すことがあるため、新規加入時の予定利率が高い時期に契約することが理想的です。

予定利率の変動による保険料の変化には注意が必要です。
近々貯蓄性の高い保険保険への加入を考えている方は、保険料が値上げされる前に契約することをおすすめします。

加入する場合は、複数の保険商品をしっかり比較・検討し、保障内容や貯蓄性、保険料負担のバランスを見極めて契約することが重要です。